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職業的懐疑心 [総論]

■公認会計士監査に関する次の記述は、正しいか。(H21-1-3)
職業的懐疑心は、監査計画の策定から、監査手続の実施、入手した監査証拠の評価、監査意見の形成に至る一連の過程のうち、監査計画の策定と監査意見の形成の局面で発揮されなければならない。








■解答:誤り
職業的懐疑心は、監査を計画し実施して意見を形成する過程すべてにおいて発揮されなければならない。

□職業的懐疑心
職業的懐疑心とは、監査人が財務諸表における重要な虚偽の表示の可能性に常に注意すること、記録や証憑書類又は経営者の陳述や説明が入手した他の監査証拠と矛盾していないかどうかについて批判的に評価すること、さらにそれらの信憑性に疑念を抱かせることになる他の監査証拠にも注意を払うことをいい、監査を計画し実施して意見を形成する過程において、経営者が誠実であるかどうかについて予断をもたないという監査人の姿勢を基礎としている。

監査基準委員会報告書第24号 「監査報告」10項
職業的懐疑心は、監査を計画し実施して意見を形成する過程において、経営者が誠実であるかどうかについて予断をもたないという監査人の姿勢を基礎としている。監査人は、経営者とのディスカッションにおける経営者の説明又は質問に対する経営者の回答だけでは十分かつ適切な監査証拠を入手したことにはならないことに留意する。
職業的懐疑心は、監査人が財務諸表における重要な虚偽の表示の可能性に常に注意すること、記録や証憑書類又は経営者の陳述や説明が入手した他の監査証拠と矛盾していないかどうかについて批判的に評価すること、さらにそれらの信憑性に疑念を抱かせることになる他の監査証拠にも注意を払うことによって発揮される。
監査人は、監査の全過程を通して職業的懐疑心を保持することによって、疑わしい状況を見落としたり、観察によって得た監査証拠をその実施時以外の監査証拠としてしまったり、実施する監査手続、実施の時期及び範囲を決定する際に又はその実施結果を評価する際に判断を誤ってしまう可能性を軽減させることができる。

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